☆ WR-7 トラブルシューティング ☆


■ 0期オーナー様からご報告があった「上腕回転軸」「足首ジョイント軸」の
折れ破損に関しましては、第1期以降の生産分から対策をとりました。


上腕回転軸


足首ジョイント

成型時、軸の中心に補強用の金属線を埋め込むようにしました。

その2箇所に関しては破損の可能性はかなり低くなったと思われますので、
その他の部分で予想されるトラブルの対策方法をご案内します。

0期生産分のWR-7にて、上記2箇所に破損があった場合、
当ページの後半にてご紹介する修理方法をお試しください。

修理が難しいと判断されましたら、こちらまでご連絡いただき、
新しいパーツをお取り寄せ下さい。



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以下2点は、構造上やむをえない補修箇所です。
簡単な作業ですので、こちらはアフターサービス対象外となります。


■ 長く遊んでいるうちに接着面が割れてくる部分 ■


主に、上の図の2カ所の接着面が割れやすいようです。


必ずノズルを使用し、つけすぎないようにご注意下さい。



■ 手首曲げ伸ばし関節のゆるみ ■

手首関節にはビニールチューブを使用していないため、
しばらく遊んでいると、突起部がすりへって関節がゆるくなります。
簡単な作業で修復できますので、以下の手順を行って下さい。





接着剤はピン凸から多少はみ出ても、問題ありません。




※ 以下、0期生産分 WR-7 のみにあてはまる修理法(予防法)です。


■ WR-7 上腕部ジョイント軸 修理&補修につきまして ■

主に、パーツ破損の報告を頂いたのは以下のパーツです


<上腕部・回転軸 直径2ミリ>

破損の原因としましては、以下のようなものが想定されます


原因1:軸の太さの調整が不完全



少しでもキツいと感じたら、無理にねじ込みをせず、
いちど抜いて軸の太さをヤスリで調整して下さい。


原因2:うでが奥までささっていない状態で動かす



上腕ジョイント軸の土台部分が見える状態で可動させると、破損の危険があります


奥までささっていれば、折れることはほぼありません



■ 折れてしまった場合の修理方法 ■


「レジンパーツに垂直に生えた直径2ミリの棒」ですので、
ガレージキット組み立ての基本ツールと工作で対処できます


・真鍮線(1ミリ、2ミリ)・ピンバイス(1ミリ、2ミリ)・ペンチ ・金属ヤスリ ・接着剤 等

では、実際にやってみましょう


健全な状態のひじパーツです


実演のために折ってみます


バリが残っています


軸の残骸をデザインナイフで削り取り、平面にします


中央部にしるしをつけます


ドリル先端がずれないように、ニードル状の工具で凹みをつけます


直径1ミリドリルで少しずつ、断面に垂直になるように穴をあけます
(初めから2ミリであけようとするのは、けっこう難しいです)

あとで埋め込む真鍮線がグラグラしないように、貫通しないよう注意しつつ
深くまで穴をあけて下さい


1ミリの穴がパーツの中心に垂直にうまくあけられたら、
2ミリのドリルで穴をあけます


うまく穴があきました


2ミリ真鍮線を用意します
ペンチの切断面は金属ヤスリで軽く整えます


上腕ジョイント軸の長さは、露出部が4ミリがベストです


ペンチでカットします


ヤスリで切断面を整えます


根元に瞬着を流し込んで、軸を固定します


直径が2ミリのままですと、チューブに差し込んだ際にゆるいので、
瞬着をうすく塗って硬化させ、軸をひとまわり太らせます


では、差し込んでみましょう


うまくはまりました



■ 折れる前に補強してしまう方法 ■

今後の破損が不安でしたら、事前に軸に真鍮線を通してしまう方法もあります


2ミリのジョイント軸の中央に、慎重に0.8〜1ミリの穴をあけます
壁厚が0.5ミリと薄くなりますので、少しずつ慎重に掘り進めて下さい
穴は、土台の深くまで貫通させます


土台まで貫通する長さで、あけた穴と同じ直径の真鍮線を切り出します


固いものに垂直に押しあて、奥まで押し込みます


瞬間接着剤を注入し、固定します



■ 足首ジョイントの補強 ■

くつなどを履かせる際には、必ず前もって補強を行ってください。



使用する「1ミリ真鍮線」「ピンバイス」は、ホビーショップ等で入手して下さい
模型ホビー製作の必需品ですので、だいたいどこでも取り扱いがあります


ジョイント軸の中央に慎重に1ミリの穴をあけます
ドリルの穴はドーナツの輪の内壁に貫通するまで深く掘ります


穴の奥行きと同じ長さの真鍮線(太さ1ミリ)を切り出し、
固いもの(ペンチなど)に押しあてながら、ゆっくり埋め込みます
すっぽり埋まったら断面部に瞬間接着剤を注入し、固定します

※ 足の組立て前に補強を済ませてしまうと格段に作業は楽ですが、
組み立てた後でもスネパーツを指でしっかり持てば、加工はできます