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だいたいの改造はなんとかなります! |
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気をつけて頑張ってください! |
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まずは、トレーニングです。
MMS素体についているダミーヘッドを使用します。
感情移入しやすいように、かんたんに目や髪の毛を描いてあげましょう。
ここでは、敬意をこめて「トレーニングさん」と名付けます。
顔の加工中、後頭部の塗装面がキズや汚れで痛む可能性があります。
加工する場所以外をマスキングテープなどで保護しましょう。
細かい作業のポイントは、作業をする「自分の体」と
加工をする「部品」の位置関係を、確実に固定することです。
まずは、パーツをそれに合った台に固定します。
丸いパーツの場合、画像のようなタイル用の吸盤などが便利です。
左手でパーツをしっかり押さえつけ、わきを絞めます。
右手は、パーツに対し垂直に加工できるよう
安定した少し高い台にのせます。
先をよく尖らせたシャープペンで
加工するためのアタリ線を入れていきます。
左右対称を見るには、逆さから見たり・・・↓
鏡に写したりすると、ゆがみが分かります。
線が決まったら、新しい刃に交換したデザインナイフで
切り込みを入れていきます。
何度もなぞると断面がガタガタになってしまうので、
ゆっくりていねいに、少し深めに、一度できめましょう。
ナイフを持った右手は固定したまま・・・↓
左手のパーツ側を回すと、安定して刃が進みます。
アタリに沿っぐるっと切れ込みを入れたら、
模型用の精密ノミ(平刀1〜2ミリ)で
少しずつ口の中を造型していきます。
削り過ぎると盛り直しが大変めんどうなので、
丁寧に少しずつ削ります。
口の造型の参考図です。
ある程度ポリゴン状に削ったら、ノミの刃を90度立てて、
カンナ削りの要領でポリゴンの山の角をならします。
仕上げに、模型用の精密ダイヤモンドヤスリを使います。
いろいろな形が5本セットで、1500円程度です。
どの方向にもヤスリがかけられ、先がとがっているので細部まで磨けます。
PVCフィギュア改造の必需品です。
谷間のキワ(凹み頂点)、垂直面の立ち上がり面、表面の曲面のでこぼこをならします。
ちょっと水をつけながら削ると、摩擦熱によるPVC表面の熱ダレを押さえることが出来ます。
納得のいく形になったら、毛先の細い歯ブラシで削りカスをていねいに取りましょう。
PVCパーツの改造は、仕上げにVカラーシンナーを使います。
綿棒にちょっと多めにしみ込ませ・・・
ヤスリ掛けで表面が荒れた部分をならして、なめらかにします。
くぼみや入りくんだところは、模型用の先の細い綿棒が便利です。
Vカラーシンナーは、強力な溶剤です。
PVC表面をうすく溶かしていますので、
必要以外のところにシンナーがついたり
やりすぎてパーツを溶かさないよう、注意してください。
刺激臭が強いので、換気にもご注意。
仕上げに、加工箇所全体をさっとなで、つやを整えます。
できました!
斜め下方より
「あの子を笑顔にできるのは貴方だけよ!がんばって!」
ジャンクのPVCフィギュアなどで、何度か練習するとよいでしょう。
PVC素材の独特のクセや作業のコツがわかってくると思います。
ちびすけがフィギュアの開口に使う工具一式です。
精密ノミは、使用前によく研ぎます。
*おまけ*
ユージン200円ガシャポン ミィ様の改造例
左:改造前 右:改造後
顔以外にも全身各箇所を詰めたりポーズを変えたりしていますが、
PVC改造の基本ルールは顔の改造と同じです。
切断後の再接着には、細い真鍮線でパーツ位置を決めた後
アルテコやシアノンなどの瞬間接着パテ材などが便利です。
加工部にスキマができた場合、同色の不要PVCのカケラをはめ込み
不要部分をヤスリで整形後、Vカラーシンナーでならします。
それでは、いよいよ本番へ!